バカという言葉はテレビ著名人のマーケティング用語。
最近、バカって言葉を使う人が増えたよね。著名人やら文化人やらがやたらと使ってます。本のタイトルにもバカって言葉が使われてるし、ラジオやインターネット動画(僕はテレビ持ってない)でも、大学教授が平気でバカって言葉を使ってます。
バカって言葉は、現代では、ある種のプロモーション用語、またはマーケティング用語だと思います。
たとえば、「バカと付き合うな」という本がありましたよね。これは、バカと言われたくない人に買わせるためのタイトルです。もし、あなたがある著名人から、「〇〇さん、バカと付き合わない方がいいよ」と諭されたとします。あなたは、少なくともその人はあなたのことはバカだと思っていないんだなと感じて、ほっとするでしょう。誰だって、バカって言われたくないしね。この心理を利用しているのです。
2003年に大ベストセラーになった、「バカの壁」という本がその先駆けでしょう。
しかし、ちょっと考えてみれば分かるけど、バカという言葉を使って自分と考えが違う人を罵ったところで、全く建設的ではないし、穏健な考えの持ち主はその態度に反発するだろうし、そんなことを言っている人に、広く社会に自分の考えを訴えて、社会を良くしようなどという考えがないことは、理解できるよでしょ。
信じられないかもしれませんが、昭和の時代、教養人といわれる人は、少なくとも公の場で、バカなんて言葉は使いませんでした。そんな子供じみた言葉を使わずに、自分とは考えの違う人を説き伏せる力が教養だと思われていたからです。かつて、共に作家の石原慎太郎さんと小田実さんは、それぞれ右派と左派の論客で、考え方は正反対だったけど、公の場で、互いに礼節を守りながら、議論を交わしてましたね。
ところが、インターネットが登場してから様相が変わりました。右派と左派の文化人が公の場で議論するということもなくなったし、政治の世界だけでなく他の分野でも、自分と考えの違う者とは会うことないし、話なんてしないし、という雰囲気になりました。言い換えれば、色々な考えの人が小集団を形成して、内輪で盛り上がっている状態になったわけです。
その小集団のアイコン的な存在になろうとする人が、または自分の賛同者を集め小集団を作り上げてビジネスしようとする人たちが、目の前にいない自分に同調しない連中のことをバカ、バカとののしり、小集団内のフォロワーをキープするために使っている、マーケティング用語のようなもの。それが、バカという言葉です。まあ、集団が小さくなればなるほど、強気な物言いがウケけるし、小集団内の一体感も生まれるからね。
でも、そのような構造が解れば、バカという言葉を連発している人たちの志って、大して高くないなって、理解できるでしょ。



コメント
コメントを投稿